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ドローンの飛行計画通報とは?DIPS2.0での登録方法・必要な飛行・注意点を解説

執筆者の写真: 株式会社TRIPLE7
株式会社TRIPLE7
5 時間前
読了時間: 8分

ドローンで特定飛行を行う場合は、原則として飛行前に「飛行計画の通報」が必要です。

飛行計画通報とは、いつ・どこで・どのようにドローンを飛ばすのかを、国土交通省の「DIPS2.0」を通じて事前に知らせる手続きです。

飛行許可・承認の申請とは別の手続きであり、国家資格を取得している方も、必要な飛行では通報を行わなければなりません。

この記事では、飛行計画通報が必要になるケースから、DIPS2.0での登録方法、間違えやすい注意点まで分かりやすく解説します。

この記事のポイント

  • 特定飛行を行う場合は、原則として事前に飛行計画の通報が必要

  • DIPS2.0で飛行日時・場所・高度・機体情報などを登録する

  • 飛行許可・承認とは別の手続き。通報後も安全確認が必要

飛行計画通報とは?

飛行計画通報は、ドローンを安全に運航するための情報共有の仕組みです。

国土交通省が定める「無人航空機の飛行計画の通報要領」では、飛行計画の情報を事前に共有することで、ほかのドローンとの接近や衝突を防止することを目的としています。

例えば、同じ場所・同じ時間帯に複数のドローンが飛行する場合、互いの計画を知らないまま飛行すると、思わぬ接近が生じる可能性があります。

そのため、飛行計画通報では、自分の計画を登録するだけでなく、周辺で飛行予定のほかのドローンの情報を確認することも重要です。


NAPAチームが大型物流ドローンの実証前に安全確認と飛行予定の情報共有を行う様子
NAPAの実務現場での飛行前ミーティング。飛行計画通報と同様、事前の情報共有は安全運航につながります。

飛行許可・承認との違い

飛行計画通報と飛行許可・承認は、目的が異なります。

手続き

目的・主な内容

飛行許可・承認

必要な飛行について、法令に基づく許可・承認を受ける。飛行空域・飛行方法・安全対策などを申請

飛行計画通報

飛行予定を共有し、安全な運航につなげる。日時・経路・高度・機体情報などを登録

例えば、飛行許可・承認を取得済みでも、必要な飛行計画通報が済んでいなければ、そのまま特定飛行を行うことはできません。

一方、飛行計画を通報しただけで、必要な飛行許可・承認が得られるわけでもありません。 それぞれの役割を理解し、必要な手続きを確認しましょう。

飛行計画通報が必要になるのはどんな飛行?

飛行計画通報が義務付けられるのは、航空法上の「特定飛行」を行う場合です。特定飛行には、次のような飛行が含まれます。

飛行する場所・方法

特定飛行に該当する主な例

空港等の周辺

空港等の周辺に設定された対象空域での飛行

高度150m以上

地表・水面から150m以上の対象空域での飛行

人口集中地区

DID地区上空での飛行

夜間飛行

日没後から日の出前までの飛行

目視外飛行

操縦者が機体を直接目視せずに行う飛行

30m未満の飛行

第三者や第三者の物件との距離を30m以上確保できない飛行

催し場所の上空

多数の人が集まる催し場所の上空での飛行

その他

危険物の輸送、物件投下など

※飛行の該当条件には細かな定義や例外があります。実際の飛行が特定飛行に該当するかは、国土交通省の最新ルールで確認してください。

許可・承認が不要な特定飛行も、通報は必要?

ここは、特に間違えやすいポイントです。一定のカテゴリーⅡ飛行では、機体認証や操縦者の技能証明など、必要な条件を満たすことで、飛行許可・承認の手続きが不要になる場合があります。

しかし、飛行許可・承認の申請が不要になることと、飛行計画通報が不要になることは同じではありません。 特定飛行に該当する場合は、原則として飛行計画通報が必要です。

特定飛行ではない場合は?

特定飛行に該当しない飛行では、航空法上の飛行計画通報は義務付けられていません。ただし、国土交通省は、特定飛行以外についても飛行計画の通報を推奨しています。

周辺の飛行状況を確認し、安全に飛行するためにも、DIPS2.0を活用するとよいでしょう。

DIPS2.0で飛行計画を通報する方法

飛行計画の通報は、国土交通省の「ドローン情報基盤システム2.0(DIPS2.0)」から行います。初めて利用する方は、DIPS2.0のアカウントを用意し、使用する機体や操縦者の情報を確認しておきましょう。

STEP 1|DIPS2.0にログインする

DIPS2.0の公式サイトにアクセスし、アカウント情報を入力してログインします。飛行計画通報に関するメニューから、飛行計画の登録画面へ進みます。

STEP 2|「新規通報」を選択する

「飛行計画の登録」を選択すると、飛行計画一覧が表示されます。新しく飛行計画を登録する場合は、「新規通報」を選択します。

STEP 3|飛行計画の情報を入力する

飛行計画に必要な情報を入力します。主な入力内容は、次のとおりです。

  • 飛行する日時

  • 使用するドローンの情報

  • 操縦者の情報

  • 飛行の目的

  • 飛行する高度・速度

  • 飛行経路・範囲

  • 飛行許可・承認番号(取得している場合)

  • その他の安全管理に関する情報

飛行する機体や操縦者、日時に間違いがないか確認しましょう。

STEP 4|地図上で飛行経路を設定する

DIPS2.0の地図上で、実際に飛行する経路や範囲を設定します。必要以上に広い範囲を設定しないことが大切です。

例えば、特定の建物の周辺だけで飛行する予定にもかかわらず、周囲の広い地域を飛行範囲として登録すると、ほかのドローンの飛行計画と不必要に重複する可能性があります。

STEP 5|ほかの飛行計画を確認する

飛行を予定している場所と時間帯について、ほかのドローンの飛行計画を確認します。飛行日時・経路・高度が重複する場合には、飛行計画の調整や変更が必要になることがあります。

STEP 6|内容を確認して通報する

入力した情報を確認し、飛行計画を通報します。通報が完了したら、「飛行計画一覧」から登録内容を確認できます。

通報後も、飛行直前の天候・周辺状況・機体の状態などを確認したうえで飛行してください。

※DIPS2.0の画面構成やボタンの表示は更新される場合があります。実際の操作時には、国土交通省の最新マニュアルもご確認ください。

飛行計画通報で注意したい5つのポイント

1. 飛行許可・承認と混同しない

飛行許可・承認を取得していても、必要な飛行計画通報は別途行います。また、飛行計画通報だけで許可・承認が得られるわけではありません。

2. 飛行経路を必要以上に広く設定しない

国土交通省は2026年7月17日、飛行計画通報で飛行経路を必要以上に広く設定する事例について注意喚起しています。実際の飛行経路・範囲に即して設定しましょう。

3. 日時や機体情報の入力間違いに注意する

飛行計画に登録する情報は、実際の飛行内容と一致している必要があります。日時・高度・機体・操縦者などを確認しましょう。

4. 予定が変更になったら通報内容も確認する

飛行計画を変更する場合には、変更する内容をDIPS2.0で通報する必要があります。また、飛行開始前に中止が決まった場合は、速やかに飛行計画の通報を取り消します。

5. 通報後も飛行前の安全確認を行う

飛行計画通報は、安全な飛行を保証するものではありません。天候・風・人や建物・航空機の状況・機体の状態などを確認したうえで、安全に飛行できるか判断しましょう。


NAPAの実務チームが複数のモニターを囲んで飛行ルートと現場のリスクを話し合う様子
NAPAの実務現場で行う飛行前の情報共有。経路やリスクをチーム全体で確認します。

飛行計画通報についてよくある質問

Q. 飛行計画通報は何日前までに行えばよいですか?

飛行計画通報は、原則として飛行前に行います。国土交通省の通報要領では、必要な運航情報を入手し、時間に十分な余裕を持って事前に通報することとされています。飛行直前ではなく、余裕を持って登録することをおすすめします。

Q. 国家資格を取得していれば通報は不要ですか?

いいえ。国家資格を取得していても、特定飛行を行う場合は原則として飛行計画通報が必要です。技能証明によって一部の許可・承認手続きが不要になる場合でも、飛行計画通報とは区別して考えましょう。

Q. 飛行計画を通報すれば、どこでも飛ばせますか?

いいえ。飛行計画の通報は、飛行を許可する手続きではありません。飛行場所や方法によっては、別途飛行許可・承認や関係者との調整が必要になります。

Q. 飛行を中止した場合はどうすればよいですか?

飛行開始前に中止が決まった場合は、速やかに通報を取り消します。飛行計画を変更する場合も、必要な変更内容を通報してください。

Q. 飛行計画通報を忘れた場合はどうなりますか?

特定飛行に必要な飛行計画通報を行わなかった場合は、航空法に基づき、30万円以下の罰金の対象となります。ただし、通報要領には、システム障害により事前通報の手段がなかった場合や、一定の捜索・救助目的の飛行について限定的な取扱いが定められています。通常の飛行では、事前通報を確認しましょう。

まとめ|飛行計画通報は、安全なドローン運航のための基本手続き

飛行計画通報は、特定飛行を行う際に原則として必要となる手続きです。DIPS2.0で日時・経路・高度などを登録し、ほかのドローンの飛行計画を確認することで、安全な運航につなげます。

  • 飛行許可・承認とは別の手続きであること

  • 実際の飛行範囲に合わせて計画を登録すること

  • 飛行計画の通報後も、安全確認を怠らないこと

NAPAドローンアカデミーでは、国家資格の取得だけでなく、実際の現場で安全に飛行するための考え方も大切にしています。

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※DIPS2.0の操作画面や制度の内容は変更される場合があります。飛行前には国土交通省の最新情報をご確認ください。

2026年10月更新/NAPAドローンアカデミー

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